万事梵字日記

PMPメンバー

満月になった

今日は満月。夜でも明るい。地球をやさしく照らす光。

月の名前の由来は、たぶん、うさぎさんたちがお餅をついているから。

餅つき⇒月なのではないでしょうか。

月ができてから、海の潮の満ち引きが複雑になりました。

海の水がよく混ざって、魚が増えたかもしれません。

なのでおいしい魚さんたちにも感謝ですが、月にも感謝なのです。

いただきます。ありがとう。これからもよろしくです。

 

PMP概説(5)

4.3 実行(実行プロセス群)の概要
実行プロセス群は以下の8個である。
● 4.3 プロジェクト作業の指揮・マネジメント
● 8.2 品質保証
● 9.2~9.4 プロジェクト・チーム編成、プロジェクト・チーム育成、プロジェクト・チーム・マネジメント
● 10.2 コミュニケーション・マネジメント
● 12.2 調達実行
● 13.3 ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント

実行は、言うまでもなく日々こなしていく仕事である。プロジェクトの目的に向かって、成果を上げていく。そのために、実際の作業に加えて、作業メンバーを探したり、状況の報告をしたり、品質を確認したり、外部へ委託する場合はその契約をしたり、プロジェクト関係者と連携してプロジェクトの舵取りを行ったり、必要な様々なことを行う。

4.4 進捗(監視・コントロール・プロセス群)の概要
監視・コントロール・プロセス群は以下の11個である。
● 4.4、4.5 プロジェクト作業の監視・コントロール、統合変更管理
● 5.5、5.6 スコープ妥当性確認、スコープ・コントロール
● 6.7 スケジュール・コントロール
● 7.4 コスト・コントロール
● 8.3 品質コントロール
● 10.3 コミュニケーション・コントロール
● 11.6 リスク・コントロール
● 12.3 調達コントロール
● 13.4 ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール

進捗を確認して報告する。予定、予算、品質、情報共有、リスク、調達、関係者の状況を監視して正しくなるようにコントロールする。成果物や目標がうまくいっていることを確認する。
また、プロジェクトの目標を変える(仕様変更的なもの)ことについて承認したりする。

4.5 終結終結プロセス群)の概要
終結プロセス群は以下の2個である。
● 4.6 プロジェクトやフェーズの終結
● 12.4 調達終結
プロジェクトやフェーズを終結させるとは、作業がすべて正しく完了したことを確認し、活動してきた情報を後で参照できるように残す。
プロジェクトを未完のまま打ち切ることになった場合でも、その経緯や状況を記録しておく。
プロジェクトを実施した記録を次のプロジェクトのために残しておくことは、効率を上げたり、難易度を下げたりすることに有効に働く。そのため、PMBOKでは、これらの記録を「組織のプロセス資産」という。

(一旦終了)

PMP概説(4)

4.プロセス群から見た概要

マトリックス表ができたので、この表を横に見て行くことにする。

4.1 準備(立上げプロセス群)の概要
プロジェクト準備のプロセス群は以下の2つである。
● 4.1 プロジェクト憲章作成
● 13.1 ステークホルダー特定
プロジェクトの準備として、何のためのプロジェクトなのか、このプロジェクトによって人や団体にどのような影響が与えるかを確認する。

4.2 計画(計画プロセス群)の概要
計画のプロセス群は以下の24個である。
● 4.2    プロジェクト・マネジメント計画書作成
● 5.1~5.4 スコープ・マネジメント計画、要求事項収集、スコープ定義、WBS作成
● 6.1~6.6 スケジュール・マネジメント計画、アクティビティ定義、アクティビティ順序設定、アクティビティ資源見積り、アクティビティ所要期間見積り、スケジュール作成
● 7.1~7.3 コスト・マネジメント計画、コスト見積り、予算設定
● 8.1 品質マネジメント計画
● 9.1 人的資源マネジメント計画
● 10.1 コミュニケーション・マネジメント計画
● 11.1~11.5 リスク・マネジメント計画、リスク特定、定性的リスク分析、定量的リスク分析、リスク対応計画
● 12.1 調達マネジメント計画
● 13.2 ステークホルダー・マネジメント計画

計画では、何のためのプロジェクトなのかを定義したもの「プロジェクト憲章」というプロジェクトの宣言を基に、計画を立てる。計画は、作業範囲の定義、予定の作成、予算の見積り、品質の定義、人員の確保、情報共有の方法の設定、リスクの洗い出しと対策、調達(外部への委託等)の要不要の判断、プロジェクト関係者への報告方法の定義を行い、それらをまとめてプロジェクト計画書を作成する。計画書は、状況に応じてアップデートしていく。

(つづく)

 

PMP概説(3)

3.プロセス群と知識エリアのマトリックス

PMBOKの5つのプロセス群と10の知識エリアは、マトリックス表になっている。
表は以下のとおり。

総合 作業範囲 予定 予算 品質 人員 共有 リスク 調達 関係者
準備 4.1 13.1
計画 4.2 5.1
5.2
5.3
5.4
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
7.1
7.2
7.3
8.1 9.1 10.1 11.1
11.2
11.3
11.4
11.5
12.1 13.2
実行 4.3 8.2 9.2
9.3
9.4
10.2 12.2 13.3
進捗 4.4
4.5
5.5
5.6
6.7 7.4 8.3 10.3 11.6 12.3 13.4
終結 4.6 12.4

PMBOKガイドに載っているものとは縦横を変えてみた。また、プロセス群と知識エリアもわかりやすくするために敢えて違う言葉にしている。
PMBOK第5版では、それぞれ以下のように定義されている。
準備:立上げプロセス群
計画:計画プロセス群
実行:実行プロセス群
進捗:監視・コントロール・プロセス群
終結終結プロセス群

総合  :プロジェクト総合マネジメント
作業範囲:プロジェクト・スコープ・マネジメント
予定  :プロジェクト・タイム・マネジメント
予算  :プロジェクト・コスト・マネジメント
品質  :プロジェクト品質マネジメント
人員  :プロジェクト人的資源マネジメント
共有  :プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
リスク :プロジェクト・リスク・マネジメント
調達  :プロジェクト調達マネジメント
関係者 :プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント

表の番号が、それぞれプロセスの番号を示している。

(つづく)

PMP概説(2)

2.PMBOK知識体系
PMBOK(ピンボックと読む)は、PMIがまとめた知識体系である。
本稿では、第5版について記述する。現在はPMBOKは第6版になっている。
知識体系は、約50弱のプロセス(手順)から構成されていて、大きく5つのプロセス群がある。
・立上げプロセス群
 プロジェクトやプロジェクトのフェーズ開始時に行うプロセスをまとめたもの。
 フェーズとは、関連のある活動がまとまったもので、工程という言葉に近い。
 たとえば、計画のフェーズ、製作のフェーズ、引き渡しのフェーズのようなものである。
・計画プロセス群
 プロジェクトの仕様やスコープを確定し、計画を行うプロセスをまとめたもの。
 スコープとは、プロジェクトにおける作業範囲とも言えるもので、よくその作業がスコープ内かスコープ外かを確認して実施するべきか判断することがある。
・実行プロセス群
 プロジェクトの仕様を満足させるための作業をまとめたもの。
・監視・コントロール・プロセス群
 プロジェクトの進捗状況を確認し、コントロールするプロセスをまとめたもの。計画の変更が必要なら変更を開始するためのプロセスも含める。
終結プロセス群
 プロジェクトやフェーズを公式に完結するためのプロセスをまとめたもの。

PMBOKのプロセス群は、5つのプロセス群(立上げ、計画、実行、監視・コントロール終結)に分かれていると書いたが、以下の10の知識エリアにも分かれている。

・プロジェクト統合マネジメント
 全体的なプロセスの調整
・プロジェクト・スコープ・マネジメント
 作業範囲の定義、要求されていることの収集、妥当性の確認
・プロジェクト・タイム・マネジメント
 アクティビティ(活動内容)の把握、スケジュールの作成、進捗の管理
・プロジェクト・コスト・マネジメント
 予算の見積り、予算の変更
・プロジェクト品質マネジメント
 品質基準の策定、品質監査
・プロジェクト人的資源マネジメント
 プロジェクト・チーム編成、育成、パフォーマンスを追跡し課題を解決
・プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
 ステークホルダー(プロジェクト関係者)が求める情報、要求事項等を適切に連携できるように取り組む
・プロジェクト・リスク・マネジメント
 リスク(今後発生するかもしれない事象でプロジェクトに影響を与えるもの。マイナスだけでなくプラスのリスクもある)を特定し、分析して、事前に対策しておく
・プロジェクト調達マネジメント
 作業に協力していただく外部の組織等への注文、契約、調達
・プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
 ステークホルダーのうち、要求内容に影響を与える人を特定し、課題の管理や、対象の人にプロジェクトに関与してもらうよう促す。

 

(つづく)