万事梵字日記

PMPメンバー

PMP概説(1)

これから数回、このブログでは、PMPというものを紹介しようと思う。
細かい部分は他のサイトに譲るとして、大まかにPMPを把握していただけるよう書いてみるつもりだ。

1.PMPとはなんだろう
PMPとは、Project Management Professionalの略称で、プロジェクトを管理する職人という意味になる。
ここで言うPMPは、アメリカのProject Management Institute, Inc.(以下PMI)という非営利団体が資格を認定し、認定された人がPMPであることを証明するものだ。
つまり、PMPを持っている人は、プロジェクトを管理する職人であると、アメリカや世界から国際的に認められていることとなる。

さて、PMPの説明をする前に「プロジェクト」とはいったい何なのか説明しよう。プロジェクトという言葉は、時折耳にするという人は多いと思うが、その意味するところはあまり知られていないと私は思っている。
PMIがまとめているプロジェクト管理の知識体系であるPMBOK(ピンボックと読む)ガイド(第5版)によると、プロジェクトとは「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務である。」と書かれている。読み砕くと、「何かを作るために、一定の期間作業すること。」となる。したがって、プロジェクトが終わるのは、何かが完成したときか、やめたときとなる。
プロジェクトの例を挙げると、短いものだと「誕生パーティーの開催」がある。パーティー開催に向けて、開催場所を決めたり、呼ぶ人を決めたり、予算を決めたり、またそれぞれの作業を誰が担当するのか、買い出しはいつどこに行くのか、出欠の確認やいろいろな作業があることがわかるであろう。
長いものだと「サグラダ・ファミリア」が例に挙げられる。これは、言わずと知れた建築家アントニオ・ガウディがスペインのバルセロナ市に建築中の教会で、着工は1882年で完成予定は2026年と実に140年超である。これだけ長いとプロジェクトに最初に携わった人たちはもういなくなり、作業は次の人たちへと順々に引き継がれて、それが繰り返されて今に至っていると想像できる。

さて、長くても短くても、プロジェクトのその進み具合やそこに従事している人の状況を把握し、常に目的に向けて舵を切らなければ完成できないかもしれない。その舵を切る役目を担うのがプロジェクト管理者であり、その人がPMPの資格を持っていれば安心して管理を任せられるのではないかと世界的に認識されることとなるわけだ。

(つづく)